2015年2月2日月曜日

目の疲れがとれない・眼精疲労の原因・症状・治療

眼精疲労の症状


眼の疲労感は、一晩ゆっくり休めば治るものだが、眼精疲労はそれだけでは治らない病的な状態をいい、次のような症状を伴う。


眼に関する症状眼疲労感、ぼやけ、かすみ、しょぼしょぼする、目やにが出る、充血、目の奥や周囲の痛み
眼以外の症状頭痛、肩こり、吐き気、倦怠感、食欲減退、抑うつ感

眼精疲労の原因


不適切な眼やメガネの使用眼の病気など、様々なものがあるが、重大な目の病気が潜んでいることもある。
視力低下視野異常など、見え方に問題がある病気や、結膜炎、ドライアイなど、目やその周囲に不快感がある場合に、眼精疲労になりやすい。この場合、その疾患の治療が先決である。また、パソコン作業などで眼を酷使せず、休ませるようにすることが大切である。

斜視や両眼視異常等、目の安静の位置が外側にある人の場合、近くを見る時に目を内側に寄せる力を働かせるため、疲れが起こりやすくなる。また、左右の屈折に大きな差があったり、片方の視力が落ちたりすると、左右の目で物を見る時のバランスが崩れて、高度の眼精疲労になる。


眼精疲労と心の問題


眼精疲労は心の問題、精神的な部分とも深い関係がある。
眼球とその周囲の不具合を中心に、視覚環境、精神的要素が絡んで、個々人の許容範囲を超えると眼精疲労が起こる。うつ病や神経症、薬物によっても眼精疲労のように引き起こされることもある。

眼精疲労の予防


予防には正しいメガネやコンタクトレンズを使うことが必要である。
ほとんどの日本人は近視か遠視の状態で、これに乱視が加わっているため、正しく矯正しないと眼精疲労が出やすくなる。
また、40歳を過ぎたころからほとんどの人がピントを合わせる能力が衰える老眼の状態になっていくため、メガネの矯正が必要になる。レーシックという選択肢もある。

眼精疲労と間違いやすい病気


眼瞼痙攣:脳の奥の基底核という場所を中心とした、瞬き瞼の開閉を司る神経回路の故障によるもの。症状は、まぶしく見える、眼が疲れる、眼が痛い、眼をつぶってしまう、まばたきが多い、眼の違和感など様々な症状が現れ、強い眼精疲労と間違われることがある。