2015年3月1日日曜日

網膜上膜形成症 視力が落ちたり歪んで見える

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網膜上膜形成症とは

網膜の上に何らかの原因で膜が形成される疾患です。
特に、ものを見るときに重要である網膜の中心部「黄斑」部分に多く尾子よります。

原因としては眼内の炎症(ぶどう膜炎)、糖尿病網膜症などの網膜血管病変、網膜裂肛や網膜剥離など、ほかの疾患に引き続いて起こる場合(続発性)と、はっきりした原因がない場合(特発性)とがあります。

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網膜上膜形成症が起こる仕組み

網膜上に形成される膜が厚くなってくると、網膜へ十分な光が届きにくくなり、また、上膜が強く収縮して網膜をけん引して視細胞の配列を乱したり、視細胞を障害したりすると、ものが歪んで見えたり、視力が低下したりします。

しかし、視力の障害は軽微なので、ほとんど症状がないこともたびたびあります。

網膜上膜形成症の治療

視力の低下や歪んで見えたりしないなど、自覚症状がない場合には治療の必要がありませんが、症状が出て進行してくるような場合は治療を行うことになります。特に、網膜剥離術後などに続発する網膜上膜は、進行が早いことから、治療することが多くなります。

治療法は、眼内に直接器具を挿入して、上膜を剥離して除去する硝子体手術を行います。治療により多くの症例では改善するものの、もとのように見えるとは限らず、歪んで見える症状は残存することが多いようです。

また発症からかなり時間がたってから手術した場合はあまり症状が改善しない場合があります。視細胞はいったん障害されると、完全にもとには戻りにくいからです。

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