甲状腺眼症とは
甲状腺の異常から引き起こされる目の病気を甲状腺眼症といい、バセドウ病もその一つです。
バセドウ病になると眼が飛び出る理由
甲状腺はのどぼとけの下の気管の前側に位置する、蝶が羽を広げたような形をした組織で、ホルモンを分泌します。
バセドウ病は、甲状腺の機能が異常に亢進する病気で、動悸、いらいら、発汗過多、手指の震え、疲れやすさ、下痢、体重減少の症状に加えて、眼球を動かす筋肉や眼球周囲の脂肪組織が腫れることによって、眼球突出が生じる甲状腺眼症があります。
その他の甲状腺による眼の症状
眼が重い、眼が開けにくい、眼がはれぼったい、二重瞼の線が変化した、眼が疲れる等、様々な症状があります。これらの症状は甲状腺に限らず現れることがあるので、検査するまで甲状腺との関連が気づかれないことが少なくありません。
どの年齢層にもみられる
甲状腺眼症はどの年齢層でも見られます。甲状腺機能が亢進した例の6割以上で合併するとされています。女性に多く見られますが、男性の場合は重症やしやすいのが特徴です。